GM製コアレスモーター動力ユニットの脱線多発の原因
【 古いブログで掲載した記事(2019/7/26)を再掲載します。】
GM製コアレスモーター動力ユニットNo.5714を名鉄2200系車両に取り付けて動力測定を実施していたが、モータ回転数の計測データが不良だったので分解際組付けを実施した。この作業の途中でへまをやらかし、その後は脱線ばかりしていた。最初は脱線の原因が判らず右往左往していたが、あきらめかけていた時、ポイントが勝手に動いていることに気が付いた。
まずは、この動画をご覧ください。
そして、反対側のポイントでもまた裂き状態となる現象が発生していた。
ポイントは反位に切り替わっていた。でも前方の台車は直進しているのに?
てっきり台車が原因と思って、1000系電車と比較した。
台車を交換して確認すると、2200系車両だけに起こる現象であった。フラフラ台車が怪しいと睨んで、トラクションの位置を変えたり、ウォームギヤを取り外したしたが効果なかった。諦めかかって、電車が通過するのを静かに眺めていたら、小さくカシゃンという音が聞こえた。
あれ・・・・・? ポイントが動いている!
もしや・・・・・、磁力?
薄い鉄板の入っている床下機器を取り付けて走行させると、うその様にスイスイと走行していた。このユニットを最初に分解した時、何でこんなところに薄っぺらい鉄板を使っているのだろうかと思った。
重りとして使うならもっと重くすれば良いのにと思ったが、強力なコアレスモータの磁力の影響を防止するための磁気遮断板であったのだ。
説明書を見てみよう。カバー式床下機器は接着剤を使って取り付けよと書いた有ったのでそのようにしたが、分解時には鉄板まで分解していたのだ。
この様な場合を想定しているためなのか、鉄板とユニットの間にも接着せよと書いてあるが,それなら最初から接着しておくべきではないのか。
また、鉄板は磁気防止用であるので必ずつけて下さいとでも説明しておくべきではないのか(少し怒りの声)。
- ノウハウ(Know How): このような場合はこうしなさいというだけの知識なのだ。
- ノウホワイ(Know Why): この様な場合には、こうすることの理由までも説明している知識です。
ノウハウだけでは応用が利かない知識です。その理由までも知っていることが大切なのです。