鉄道模型工作実験室

Nゲージ鉄道模型に関する工作や実験を行っています。

ポケットライン・シリーズの新しい動力ユニットを分解する

【 古いブログで掲載した記事(2019/10/23)を再掲載します。】


KATOより発売されたポケットライン・シリーズには新しい動力ユニットが採用されています。その動力ユニットを分解しました。動力ユニットは、チビ客車用の動力ユニットですから、デッキのあるタイプです。11月にはデッキの部分のないタイプの動力ユニットが単体で発売されるとのことなので、Bトレ用ELの動力ユニットとして予約注文を致しました。
車体部分を取り外した動力ユニットを下に示します。

 

外観をカバーが覆っており、モータはまだ見えません。下から覗くと集電シューが見えましたが、この集電構造は実績のある確実な方法のようです。 これも走りの改善に寄与しているようです。
車体を覆ている下のカバーも取り外してみました。下左の写真。 さらに上のカバーも取り外しました。下右の写真。

 

そして、やっとモータが見えるようになりました。

コアレスモータが金属製のフレームの中にすっぽりと入っています。回転軸にはフライホイールが取り付けられ、その先端に小さなウォームが見えます。 一番驚いたのは、モーター軸が少し斜めになっている事です。構造の工夫の様です。そして、下の写真は、モータを取り出した状態です。

さらにビックリしたのは、その下に見えた歯車列です。フレームを少し開き、下から見た状態を下の写真に示す。

ウォームギヤと噛みあうホイールギヤから、段付き歯車で減速されたギヤが動輪のギヤと噛合っていましたが、左右の動輪は小さなアイドラギヤで連結しているのです。シンプルな構造ですが、合理的な設計であると感じました。
まだ動力特性を測定していないので分解はここで中止して、元の状態に組み付けました。


 ********************** 追記(2021/4/9) ****************************
最初にこの原稿を投稿してから、およそ1年半経ちましたが、未だに動力特性は測定していません。従って分解調査も未実施のままです・・・・・・・・。
 ********************* 追記(2021/4/11) **************************
ボケて来ました。たのしい街のSL列車 ※動力ユニット改良品について、2020/8/23 に動力特性を測定していました。

を参照してください。分解調査はまだです。

ポケットラインシリーズの新しい動力ユニット

【 古いブログで掲載した記事(2019/10/21)を再掲載します。】


KATOより新しい動力ユニットを採用したポケットライン・シリーズが発売されたので入手しました。小形コアレスモーターを使用した新開発の動力ユニットとのことですので、期待して走らせました。レイアウトはこたつの天板を利用した急増の卓上レイアウトです。

まず、新開発の動力ユニットを走らせました。KATOが自信を持って発売しただけあって、走行は非常にスムースですね。

SLで培われてきたコアレスモータの技術が見事に活用されています。比較のために、旧モデルも走らせました。このモデルの元々の動力は作動不安定でしたので、ボギー形式の小型車両用動力ユニットに取り換えてあります。Bトレの電車に幅広く使用してきた動力です。

やはり格段の差がありますね。動画も撮影しました。
   
テスト走行もそこそこに、早速分解してみましたが、流石にと感心してしまいました。
分解した様子は次回報告します。

GM製コアレスモーター動力ユニットの脱線多発の原因

  【 古いブログで掲載した記事(2019/7/26)を再掲載します。】


GM製コアレスモーター動力ユニットNo.5714を名鉄2200系車両に取り付けて動力測定を実施していたが、モータ回転数の計測データが不良だったので分解際組付けを実施した。この作業の途中でへまをやらかし、その後は脱線ばかりしていた。最初は脱線の原因が判らず右往左往していたが、あきらめかけていた時、ポイントが勝手に動いていることに気が付いた。
まずは、この動画をご覧ください。
   
そして、反対側のポイントでもまた裂き状態となる現象が発生していた。

ポイントは反位に切り替わっていた。でも前方の台車は直進しているのに?

てっきり台車が原因と思って、1000系電車と比較した。

台車を交換して確認すると、2200系車両だけに起こる現象であった。フラフラ台車が怪しいと睨んで、トラクションの位置を変えたり、ウォームギヤを取り外したしたが効果なかった。諦めかかって、電車が通過するのを静かに眺めていたら、小さくカシゃンという音が聞こえた。
    あれ・・・・・? ポイントが動いている!
    もしや・・・・・、磁力?
薄い鉄板の入っている床下機器を取り付けて走行させると、うその様にスイスイと走行していた。このユニットを最初に分解した時、何でこんなところに薄っぺらい鉄板を使っているのだろうかと思った。

重りとして使うならもっと重くすれば良いのにと思ったが、強力なコアレスモータの磁力の影響を防止するための磁気遮断板であったのだ。
説明書を見てみよう。カバー式床下機器は接着剤を使って取り付けよと書いた有ったのでそのようにしたが、分解時には鉄板まで分解していたのだ。

   

この様な場合を想定しているためなのか、鉄板とユニットの間にも接着せよと書いてあるが,それなら最初から接着しておくべきではないのか
また、鉄板は磁気防止用であるので必ずつけて下さいとでも説明しておくべきではないのか(少し怒りの声)

  • ノウハウ(Know How): このような場合はこうしなさいというだけの知識なのだ。
  • ノウホワイ(Know Why): この様な場合には、こうすることの理由までも説明している知識です。

ノウハウだけでは応用が利かない知識です。その理由までも知っていることが大切なのです。