鉄道模型工作実験室

Nゲージ鉄道模型に関する工作や実験を行っています。

Bトレの動力車を永久連結にする

【 古いブログで掲載した記事(2018/5/27)を再掲載します。】


9割がた完成した物置部屋のレイアウトで、Bトレの新幹線を走らせてみると、どうも動きがぎごちなかった。 3M13T編成の500系である。
 観察すると、動きの悪い動力車が足を引っ張ているようであった。 一台ずつチェックすると、集電不良の車両があったのでメンテナンスするも、心配である。 そこで、動力車間の通電結線方法を検討してみた。
 以前もこの手の工作を実施していた。「電源車との連結とBトレ動力車の永久連結」にて紹介した方法である。しかし、この方法では車両間の固定が不十分であるため、ねじれたり、こじれたりで取り扱いが面倒であった。 このため、この方法は中止し元の状態にもどしていたのだ。
 この反省として、車両間の連結をしっかりとした構造にする必要があると判断し、今回はこの点を重点に検討した。 その方法は、シャシー間をリンクでしっかりと連結する方法とした。
まず、 t=1.5mmのプラ板でリンクを作り、シャシーにM1.4のネジを切って連結することにした。 配線は、Φ0.2mm の銅線をモータ端子用の導電板にハンダ付けしている。  

ネジはリンクが自由に動ける状態にして、ロックナットを使って回り止めとしている。

配線は側板の通路穴を通して一方の車両に通し、線を捻じって連結した。 配線ははだか銅線であるため、ショート防止のため一方の線に被覆線を被せた。 被覆はビニール線から取り出したものである。

この連結車を2セット作り編成に取り込もうとするのだ。

車両の裏側を見てみよう。 トレーラ台車のある側を固定連結にしている。 台車はリンク部とぶつかるので180度回転させた状態で取付け、さらにカプラーポケットも干渉するので切り取っている。 反対側の動力台車側では、リンクを設けるこの工作が実施できなかったのだ。このため、2両だけの永久連結となってしまった。

この工作を、16編成の500系と700系に実施してレイアウト上で走らせてみた。 4M12T の編成である。 レイアウト上のわすかな段差でトレーラ車の脱線などのトラブルが発生したものの、動力車は問題無く快調に走行することができた。

この動画を紹介します。
  

SLのロッド類を分解組付けする (つづき)

    【 古いブログで掲載した記事(2018/7/6)を再掲載します。 】


注目したのは、メインロッドと加減リンクのピン構造でした。

     

連結部は、上の写真のように、ロッドやリンクの裏側(車体側)に突起状のピンが飛び出しており、このピンが相手側のホルダーの穴と係合しているのです。

        

そこで、このホルダーの溝にマイナスドライバーをさし込んで溝を広げると、上のイラストに示すように、このピンの結合を容易に外すことが出来るのです。
組付ける場合は、ロッドやリンクの先端を溝に入れた状態でピンと穴の位置を確認後、少し強く押し込むと、パチンと入り込んで結合完了です、


最初は、メインロッドと加減リンクのピンを外します。

     

そして、動輪のカバーを外して動輪を取り出します。

     

分解した状態を下に示す。

     

     

上の写真のように、シリンダブロックなどを分解する必要がない場合は、そのままにしておきます。



組付けは、この逆の手順で実施します
シリンダブロックなどを分解した場合は、まず組付けておきます。そして、動輪を組み付けて動輪カバーも取り付けます。この状態で、まず加減リンクをセットします。その手順を下に示す。

     

次にメインロッドを組付けます。

     

リンク類の組付けが完了したら、ウォームギヤの噛みあいを外してロッド類の動きを確認します。

     

引っ掛かりなどの不具合が無くスムースに回る事が確認できれば、組み付け完了です。
何度かこの方法をテストしてみましたが、慣れてくれば簡単に分解組付けができます。

SLのロッド類を分解組付けする

    【 古いブログで掲載した記事(2018/7/6)を再掲載します。 】


鉄道模型の蒸気機関車はロッド類の構造が重要な構成要素です。 しかし、トラクションタイヤの交換などメンテナンス時や、小生のように分解するのが趣味の場合は、その取扱いに四苦八苦している状態です。この動輪部の分解組付け方法について、皆さんはどうような方法で実施されていますか?


最近のKATO製モデルは、コアレスモータの採用と共に、サイドロッドの分割化など、新しい試みが盛り込まれ、走行性能の向上が図られています。 そこで、その性能に悪影響を与えないように慎重な取り扱い方法を考えてみました。


1)第1の方法
まず、ネットなどで紹介されている方法として、リターンクランクピンを外す方法があります。
        KATO品番2016-1  D51-498  (2010)

     
     

この方法は取り扱いが容易であり、分解組付けも簡単に出来ます。 しかし、ロッド類の要となるリターンクランクピンの分解と組付け作業が入りますので、何度も実施していると、はめ込み部分がだんだんルーズになってしまい、最後には接着剤のお世話になる恐れがあります。 出来たら避けたい作業なのです。


2)第2の方法
このリターンクランクピンを外さずに分解する方法として、動輪とロッド類をそのままの状態で分解してしまう方法もあります。
        KATO品番2026-1  C59-123号機 (2015)

     

        KATO品番2024  C57-33号機 (2018)

     

この方法は、最近のモデルで実施できる方法です。 ロッド系はバラバラにならずに写真の様な状態で取り扱う事が出来ます。 組付けもポン付け状態です。


3)第3の状態
しかし、少し古いモデルではそうは行きません。
        KATO品番2023  C57-195号機 (2014)

     

        KATO品番2017-2  C62-2号機 (2011)

     

スライドバー、シリンダーブロック、モーションプレートなどが分解してしまい、バラバラになってしまう場合もあります。 こうなると、組み付け時には四苦八苦するのが我が苦い経験なのです。 眼がショボついて来た老体には投げ出したい作業なのです。


そこで、この第3の状態でも対応できる方法を検討しました。
次回はその方法を紹介しましょう。